こんにちは。
皆さん、家づくりは順調でしょうか?
家づくりをする上で、ハウスメーカーを決めることは勇気がいりますよね。
皆さんは、何社で比較検討していますか?
私のお客様でも、「1社だけをみて住宅会社を決めました。」という方が多くいます。
私が年間18棟、お客様と契約をした時は、10組近くがこのような感じでした。
でも、ちょっと待ってください。これには実は注意が必要なんです。
今回は、家づくりをするなら複数の会社と商談するべきということを解説していきます。
・1社だけしか検討しない場合は「損をする」可能性大
・複数のハウスメーカーと商談することのメリットは金額面、間取り面、ローン面など多岐にわたる
・複数社と商談するデメリットは時間と精神面
・複数のハウスメーカーと商談するコツは見当違いのハウスメーカーと商談せず、増やしすぎないこと
「1社だけをみて住宅会社を決めました。」という理由で多いのが、
商談するのが面倒臭い。
一目惚れして、ここで建てるしか考えられない。
などでしょうか。
しかし、これには要注意です。
知らず知らずに損をしてしまっているかもしれません。
納得してハウスメーカーを決めているので、決して悪いことではないのでしょうが、今回の記事を読んでいただく方が、できるだけ損をしないように解説をしていきます!
1社だけでなく複数社で検討することは、かなり重要です。
・1社だけしか検討しない場合は損をする可能性が大きいことについて
・損をしないために複数のハウスメーカーと商談するメリット
・複数のハウスメーカーと商談するデメリット
・損をしないために複数のハウスメーカーと商談するコツ
・まとめ
ハウスメーカー選びで「1社だけ」しか検討しない場合は損する可能性が大きいことについて
なぜ、損する可能性が高いかというと、1社だけしか検討していない場合、1社だけしかプラン提案もしないし、価格提示もされないということになります。
自分達にとって本当にそのプランが最適なのか、価格が妥当なのかも分からない状態でハウスメーカーを決定するわけです。
1社だけで決めてもらったハウスメーカーは、他社からの横槍も入らない状態。
ライバルがいない状態です。
その為、プラン提示もそこまで力を入れなくていいですし、値引きやサービスなど細かい交渉などもしなくて良くなります。
その結果、知らず知らずのうちに、家を買う人は損をする可能性が高くなってしまいます。
検討しているハウスメーカーが1社しかない場合は、ハウスメーカー側がとても有利な状況を作っていることになります。
家だけでなく、家電品の購入、車の購入、引越し業者選びなどでも、「他店と競合」した方が値引き額も大きくなりますよね。
ライバル会社との競合は価格競争力を生むんです。
なので、1社だけとの商談はなるべく避けるようにするのがBESTです。
検討している会社と近しいスタイルのハウスメーカーのカタログを請求し、ピックアップして商談まで行う方が必ず商談がうまくいきます。
住宅業界にはタウンライフやLIFULL HOME’Sなどカタログを一括資料請求するシステムもあるので、うまく活用してみてください。
損をしないために、複数のハウスメーカーと商談することのメリット
複数のハウスメーカーと商談することのメリットは主に5点あります。
一つずつ、細かく解説していきます。
①価格競争力を生む。
②色々なプランを提案してもらい、幅が広がる。
③自分に合った営業マンと出会える可能性が増える。
④法規制や造成費用などイレギュラー項目の見落としが減る。
⑤住宅ローンなどの資金計画について、多くの提案を受けることができる。
①価格競争力を生む。
これは、先ほども書きましたが、1社だけでなく、複数のハウスメーカーで検討することは価格競争力を生みます。
検討しているハウスメーカーが、1社だけだと1社の見積りしか見ることはできず、本当に適正な金額なのかが分かりません。
複数のハウスメーカーと商談すると、大体の相場感も分かりますし、ハウスメーカー側もA社が◯◯円なら、こっちは△△円でいかがでしょうか?となりやすいです。
このように、「交渉」には競合相手が必須なんです。
ハウスメーカーのなかには、
「弊社は、価格について全てのお客様に適正価格をご提示しています。値引きは一切ございません」
という会社もありますので、そういう方針の会社であれば、あまり影響はないのかもしれませんが。
値引き交渉をする際も、「A社がいくらだったから」と理由づけしやすいですよね。
②色々なプランを提案してもらい、幅が広がる。
家の間取りは、100人中100人が正解というようなものはありません。
設計士の提案も各社それぞれ違うものが出てきます。
設計士やハウスメーカーによって、間取りの考え方も大きく違うんですね。
なので、複数のハウスメーカーで提案してもらい、どれが自分達に合っているのかを比較検討することが重要です。
間取りは生活の質に直結するものなので、これだけでも複数のハウスメーカーと商談する価値はあります。
僕も設計をしていましたが、同じ条件でプランを書いても、設計士によって出来上がる図面は十人十色でしたね。
③自分に合った営業マンと出会える可能性が増える。
家づくりにおいて、営業担当は非常に重要です。
経験豊富な営業マンだと、住宅の知識だけでなく、お金、スケジュール、土地、税制まで幅広くカバーできます。
初めての家づくりを的確にアドバイスをしてくれて、ストレスフリーで引き渡しまで完了します。
そして、その後も付き合いは続いていきます。
営業マンが頼りないと、家づくりがうまく進みません。
別の記事で、詳しく書いておりますのでそちらもぜひお読みください。
複数のハウスメーカーと商談すると、複数の営業マンと出会えます。
自分と相性の良い営業マンと出会う確率が上がるんですね。
家づくりは「仲間探し」が「かなり重要」なのでその面からも、複数のハウスメーカーと商談することはプラスに働きます。
1人の営業マンとしか話をしていないと、その営業マンが自分達に合っているのかも分かりませんね。
④法規制や造成費用などイレギュラー項目の見落としが減る。
家を建てる上で、イレギュラーが発生することは良くあります。
例えば、「がけ条例」などの聞いたことのないような法規制だったり、電気・水道・ガス・雨水の流し先などのライフラインに関わることだったり、畑を宅地に変えるための造成費用など、多方面でイレギュラーが発生します。
こういうイレギュラーは、ハウスメーカーを決定する前に把握しておかないと、ぎりぎりの予算感で家を建てる場合は怖いですよね。
なので、ここにも複数のハウスメーカーで商談するメリットがあります。
各社プランを提案する際に、敷地を見に行ったり法規制を確認するはずですので、結果的に複数社に土地を調査してもらうことになります。
「打ち合わせ中にイレギュラーな費用が発覚」なんてことも、減る可能性が高いです。
こう考えると、イレギュラーな費用への保険の役割もありますね。
⑤住宅ローンなどの資金計画について、多くの提案を受けることができる。
住宅ローンの提案や資金計画も、営業マンによってまちまちです。
各々の考え方があるからですね。
年収だけを考慮して借入額を提案する営業マンもいれば、生活の質や今後の生活まで考慮して借入額を提案する営業マンもいます。
複数のハウスメーカーから、資金計画の提案を受けることで、自分にはどの資金計画が合っているのかを選ぶこともできます。
借入額については、過去の記事で詳しく説明しておりますのでこちらもお読みいただければと思います。
お金については、自分の身は自分で守らないといけないので、色んな人の意見を聞いて、納得できるものにしたいですね。
このように、複数のハウスメーカーと商談することは、非常に効果的です。
知らず知らずに損をしないようにしていきたいですね。
・複数のハウスメーカーと商談するデメリット
複数社のハウスメーカーと商談することのデメリットは主に3点あります。
①時間がかかる。
②営業をかけられる。
③営業マンを断りづらい。
①時間がかかる。
商談をすると、1回の商談で2時間程度かかります。
商談するハウスメーカーが増えれば増えるほど、時間を要することになります。
商談だけでなく、展示場を見たり、完成現場見学会に行ったりもしますので、もっと時間が必要です。
その為、商談するハウスメーカーを増やしすぎるとかなり膨大な時間を使い、更には1社あたりに十分な時間が取れず、よく検討ができないこともあるので注意が必要です。
できれば、検討するのは2〜3社がオススメです。
②営業をかけられる。
営業は「家を売る」ことが仕事ですので、営業の電話やメールもあるでしょう。
それが嫌なのであれば、予め断っておくといいです。
「電話でなく、メールで連絡ください」
「家族会議をして、今後話を続けていくことになれば、こちらからご連絡します」
などですね。
こうすることで、約束を破ることは、営業マンにとっては不利に働くので、しつこく連絡があることはないでしょう。
できる営業マンほど、売り込みではなく、有益な情報を発信してくれます。全ての連絡を断らない方がいいでしょう。
③営業マンを断りづらい。
商談を進めていくと、なんとなく営業マンとも仲良くなって、断りづらい状況になるかもしれません。
でも、住宅営業マンは「断られるのが仕事」というような業界です。
例えば、住宅展示場で100組接客したとしても、そこから契約になるのは1割もいかないでしょう。
断られることの耐性はついているはずです。
ちなみに、断るときは何となくフェードアウトみたいなことはしないほうがいいです。
できれば、しっかり感謝の気持ちと理由を伝えてからお断りする方が、断られる方も気持ちがいいです。
断る際は少し気まずいでしょうが、曖昧に伝えるのではなく、しっかり伝えましょう。
・損をしない為に、複数のハウスメーカーと商談するコツ
以上を踏まえて、どう行動すればいいかを解説していきます。
商談をするためのコツとしては、ズバリ「商談するハウスメーカーを2〜3社」にすることです。
「たくさんのハウスメーカーから提案を受けたい」という方もいらっしゃると思いますが、この「2〜3社」というのには理由が2つあります。
①商談による時間の拘束、労力、営業マンを断るなどの精神的なこと。
②商談するハウスメーカーに「本気度」が伝わる。
①商談による時間の拘束、労力、営業マンを断るなどの精神的なこと。
先程も述べましたが、商談による負担がかなり大きくなります。
ひとつひとつのハウスメーカーをじっくり比べるには、あまり数を増やすことはオススメしません。
商談は真剣に考える時間が長いので、結構疲れます。
②商談するハウスメーカーに「本気度」が伝わる。
そして、ここが非常に重要です。
経験上、商談するハウスメーカーから見て、2〜3社で検討しているということは、十分に自社で家を建ててもらえる可能性があるという数字です。
これが10社くらい競合がいた場合、十分な時間を掛けず、当たって砕けろ的な考えになってしまいます。
10%の確率で契約になるお客様と50%の確率で契約になるお客様がいたとしたら、営業マンは50%の確率で契約になるお客様に全力を尽くすでしょう。
さらには、二者択一の状況で、ライバル会社に負けないように金額面や条件等の提示も変わってくるでしょう。
なので、商談をするハウスメーカーは「2〜3社」ということは非常に重要なわけです。
商談する会社を増やしすぎないこと。これは非常に重要。増やしすぎると、逆に損してしまうことも。
しかし、どういうふうにその「2〜3社」を選べばいいかが疑問になります。
ここで、最初の方でお伝えした「資料一括請求」が非常に有効になります。
商談する2〜3社を決める為には、まずはどんな会社がどんな住宅を建てて、どのくらいの価格帯なのかを知っておく必要があります。
これをネットで調べて、ひとつひとつ電話やメールをして資料を集めることは、かなりの労力です。
下記のバナーから無料資料請求できますので、ぜひご活用ください。
そして、次の行動は、カタログで気になったハウスメーカーの住宅展示場に実際行ってみて、商談をする会社を2〜3社に絞っていきます。
大事なのは、見当違いのハウスメーカーには近寄らないこと。
住宅展示場はハウスメーカーがたくさん並んでいて、ついつい「隣の会社もみてみようか」となってしまいますが、そうする度に時間を取られ、方向性がずれていきかねません。
そうならない為にもあらかじめ、自分が建てたい家の方向性を決めておくことが重要です。
ここも過去の記事で詳しく解説しています。
住宅展示場で目移りして方向性がずれないように、電話で予約して行くのもひとつの手ですね。
・まとめ
いかがでしたか?
今まで1社だけ見れば十分と思っていた方は、注意が必要ですね。
複数のハウスメーカーと商談することは、デメリットもありますが、それを上回るメリットがあります。
2〜3社と商談をして、メリットを十分に活かし、くれぐれも商談数を増やしすぎないようにしてください。
皆さんの建てる家が、いい家になりますように応援しています!
・1社だけしか検討しない場合は「損をする」可能性大
・複数社と商談するのメリットは金額面、間取り面、ローン面など多岐にわたる
・複数社と商談するデメリットは時間と精神面
・複数のハウスメーカーと商談するコツは見当違いのハウスメーカーと商談せず、増やしすぎないこと